電話が鳴ると、嫌な気分になるのは私だけ?
職場で突然鳴りだす電話は、ASDにはツラい業務。
出ないわけにはいかないから、当然でます。
すると、早口で決まった言葉が聞こえるのです。
お世話になっております。
株式会社⚪︎⚪︎の●●です。
(2倍速)
短くて単純で簡単なあいさつ。
でもASDの私には、
会社名と名前が早すぎて聞き取れない。
固定電話なんて、
この世からなくなればいいのに
会社で働くなら、電話対応は必須スキル。
メールやチャットが普及してきたといっても、まだまだ電話文化は多いです。
電話よりもテキストが確実なのに
固定電話を壊したいほど憎む私ですが、本当に壊すわけにもいかず。
そんな私も必死に電話を受けているのです。
電話は鳴るなと祈っている
正直にいいますと、電話が鳴ると逃げたくなります。
自分から電話するならまだマシですが、誰だかわからない人からの着信は苦痛に感じています。
早口で用件を言われて、即答を求められる。
答えられないと怒られる。
こっちだって、答えられないことあるよ!
そんな憎い電話でも、出ないといけないのが会社員。
周りの人も出ているし、1人だけ出ないわけにもいかないし。
1日中、電話が鳴らないことを祈っているのが私なんです。
ASDが電話をかけるとき大切なこと3つ
まずは電話をかけるときの対策。
自分から話すわけだから、主導権は自分のものです。
結論から話すことを意識すると、手短に終わることが多いですよ。
電話しながら考えるは悪手!
たとえ電話でも事前準備!
話す内容を下書き
いきなり電話をかけるのではなく、話す内容をメモしましょう。
普通の人(定型発達)はすぐに話せますが、私は考えずに電話して何度も失敗しています。
考えをまとめずにいきなり電話すると、結局なにが言いたいのか伝わらない。
自分ですら、なに言っているのかわからないなんてことも。
電話する前に、相手に「伝えること」「聞くこと」「確認すること」を書いてまとめましょう。
事前に書くことで、話す順番が整理できるようになるよ
頭の中で話す練習
書いたあとは、頭の中で話してください。
言葉の選択は間違っていないか。
難しい言葉を使っていないか。
自分で理解できるか。
少しだけ話す練習をするイメージです。
定型文の「お世話になっております。わたくし、株式会社⚪︎⚪︎の●●です」を忘れずに。
同じ会社の人でも同じです。
「お疲れ様です。⚪︎⚪︎課の●●です」はお決まりのパターン。
電話って、社内でかける方が多いもんね
相手からすれば、いきなり電話がかかってくるわけです。
同じ立場で考えたとき、どうすれば理解しやすいか考えて、頭の中で練習する。
たとえ同僚であっても、お客様のつもりで話しかけるのです。
丁寧に話すだけで、悪い印象をもたれないよ
相手が不在だと思考停止
よくあるミスですが、電話の相手がいないパターンです。
相手が在籍していると思い込んでるのがASDの私。
相手がいないと一瞬フリーズしてしまう。
えっ、うそ、いないの?
どうしよう
電話する前に、相手がいないケースを想定するのです。
いつ頃戻ってくるのか。
折り返し電話がいる用件か。
ほかの人に伝えてもいい用件なのか。
電話をかける前に考えておけば、相手がいないパターンでも動揺しないですよ。
相手がいないことって、結構あるので気をつけてます
ASDが電話を受けるとき大切なこと3つ
心臓に悪い、カン高いコール音。
鳴っただけで、びっくりする今日この頃です。
やばい、鳴っている
誰か出てくれないかなぁ
音を聞いただけで、気分が悪くなるのは私だけでしょうか。
会社員なら電話は必要なアイテムですが、ASDの私には持ちたくないアイテムの一つです。
そんなに嫌がるASDの私でも、自分ルールで対策しています。
自分ではうまくいっていると思っている
お気に入りのメモとペン
電話に出るとき、相手もわからなければ、用件もわからないものです。
すぐに出ないといけないときでも、メモとペンだけは忘れないでください。
メモが必要ないなら書かなければいい。
用意しておけば、いざってときに書けるもんね
できるだけ、気に入ったメモとペンを用意しましょう。
メモは罫線入りの付箋
メモは罫線入りの剥がせる付箋がおすすめ。
ASDの私はまっすぐ横に書けないので、どうしても斜めにズレていく。
線があるだけで自然に矯正されるよ
白紙だと、文字が枠から外れてしまうASDも多いです。
それに、付箋なら渡せるし貼れるメリットがあります。
ペンは持ちやすさと重量感
ペンは持ちやすさと重量感を重視しましょう。
書きやすさじゃなくて?
正直、私にはメーカー品の質に差を感じていませんが、持ったときの感触は気にしています。
持ちやすい太さ!
掴みやすい質感!
書いていて気持ちのいい気分の上がるペンは、持ち歩きたくなるものです。
それにASDの私は、こだわりの重さも大切。
ジェットストリームの多機能ペンの重さは、多色よりも重量感で愛用しています。
書きやすさも大切ですが、軽すぎると書けないのです。
あとは青色で書くようにしていることかなぁ
その場で答えすぎない
自分1人だけで完結できることは、その場で答えても大丈夫。
ですが、組織(部署)としての回答を求められることもあるでしょう。
これって、私が答えていいのかなぁって不安ばかり
そんなときは「この電話ですぐに答えられないので、検討させてください」と言って、電話を切ることも大切。
折り返して電話をするまでに、周りの人と相談するのもアリです。
面倒だと思って勝手な判断をすると、取り返しのつかない事態になるかも。
でも、相手の人を待たせるのってどうなの?
相手は電話に出た人にどんな権限があるかなんてわかりません。
それに電話を受けたタイミングで即答する必要もありません。
相手がどんなに急いでいても、間違った回答をしては意味がないのですから。
テキトーに答えて訂正するより、検討した答えがいいよ
連絡先と用件は復唱
電話を切る前に、必ず相手方の連絡先と用件を復唱しましょう。
これは相手の人に対しても、自分が間違ったことを聞いていないか確認するためのものです。
新人のとき、間違ったことを聞き取ってトラブルになるケースが何度かありました。
とくに連絡先は絶対確認!
トラブルを防ぐためにも、必ず復唱することが大切です。
ASDの私は、電話で話されるビジネス用語の意味を考え出すと間違えがち。
スキーム?
エスカレーション?
クローズ?
リスケ?
コンセンサス?
日本語で話してよ!
相手の話す言葉には聞き慣れない単語もありますからね。
それに、声に出すことは周りの人にも伝わるのです。
相手の声は聞こえませんが、自分が聞き取った用件を声に出せば、予想がつくもの。
そうすると、電話を切ったタイミングで助けてくれる人がいたりします。
電話中に助け舟を出す人の場合はパニックになるけど
念のためですが、連絡先を復唱しておくと、聞き逃した会社名や名前の再確認もできますからね。
集中したい電話は片耳と両目を閉じる
電話対応は、ASDの私にとって難易度の高い業務です。
今でも苦手意識ばかり。
出なくていいなら出たくない!
でも、会社員としてのお給料をいただいている以上、電話に出るのも仕事のうち。
いつかは電話に出なくていい仕事がしたいですが…
電話は1対1ですが、極端に言えば音しか伝わりません。
それなら、両目を閉じてから話しましょう。
目を閉じると相手の話す言葉にだけ集中できます。
それじゃあメモ書きできないよ
最初から最後まで目を閉じる必要はありません。
用件の全体像が見えてきたら、大切なキーワードを書くのです。
相手の話す言葉を頭の中でイメージする。
そうすると相手の思考が読み取れたりするものです。
片耳を指で塞ぐと効果的
ASDの電話対応はパターン化
この記事を書いてみて感じたことですが、電話対応に備えるだけでも書くことがいっぱい。
電話をかけるときに意識していることを言語化してみると、たくさん気をつけている私。
電話を受けるとき、ダメダメな私がいっぱいいますが、パターン化して工夫している私。
なんにも考えずに電話対応していない。
そんな私を再確認できた記事です。
人によっては「合う」「合わない」があるかもしれませんが、紹介したコツはマネできます。
自分に合ったパターン化で、もっとスムーズな電話対応ができるようになりたいですね。
それでは!
苦手を克服するのは難しいけど、最低限の対応はできるよ