集中が途切れたとき、元に戻すって大変じゃないですか?
ASDとADHD併発の私は、集中が途切れることがよくあります。
それも歳をとるごとに。
老人でもないのに?
たぶん、年齢を重ねるごとにASDやADHD的な思考が強くなっているのかなぁと感じています。
集中が途切れるのは20代からありましたが、30代に入ってからは本当に集中が続かない。
あれも、これもと、頭の中で意識が別れてしまい、脳を強制シャットダウンしてしまう。
考えるときも欲張りになっているからかなぁ
複数のことを同時に考えられないのに、同時に考えれば楽だと思っているのです。
効率ばかりを求めているのね
その結果、中途半端でなにも考えられなくなり、まともに集中できていない。
当然、仕事がうまくいくはずもなく、周りに迷惑ばかりかけています。
でも、そんな集中できない私が、デスクワークの仕事を10年以上頑張れたのは理由があります。
それは死に物狂いになって考えたときの集中力は、いつもと違ったんです。
興味ないことに集中できないADHD
ASDの私は好きなことになると、ものすごい集中力を発揮します。
好きなことや興味津々のことだと、休憩がいらなくなるほど集中できます。
いわゆる過集中ですね。
バテバテになるけど
マンガやアニメに極度にハマったとき、異常な集中力を発揮する。
機動戦士ガンダムの「SEED」と「SEED destiny」の合計100話を3日で見たり。
最近だと「龍と苺」という将棋マンガを、翌日が仕事なのに朝まで読んだり。
呆れる集中力ね
それとは逆に、興味のないことに対する集中力は、全然ないと断言できます。
これはADHDの特徴ですね。
ASDとADHDを併発する人も多いようで、私も少しだけADHDの気質を持ち合わせています。
人から勧められたことでも、興味がもてないと最後まで続けられない。
というより、始めることすらしないのです
無視されたって感じる人もいるかも
興味のあることにはASDの過集中。
興味のないことにはADHDが発動。
そんな都合のいいと思われるのが私なんです。
人の話を頭で聞いてない
自分が興味あることなら、会話の輪の中に入っていなくても、聞き耳を立てるのが私です。
ですが興味のない話題だと、たとえ目の前で話す人がいても、音として聞いてはいても頭には入っていません。
耳から入って耳から出ていくイメージです。
聞くことに多大な集中力が必要なんですよね
1対1の場面でも、聞いてないことがあるよね
ASDとADHD併発の私は、後から聞き返すことが多発するので職場の人からはイヤがられます。
あのとき説明したのに
ちゃんと聞いていないの?
相手から話しかけられるタイミングにもよりますが、自分の頭をシャットダウンしているのです。
ほかのことを考えているから
もう少しタイミングを見てよ
話しかけられるときによく感じていることですが、いきなり話しかけられると困惑します。
名前も呼ばれずに
「これ、どうだった?」って
「だれに聞いているのかなぁ」っていう思考から始まるので、返答に遅れてしまいます。
でも、周りの普通の人はすぐに返答できるのです。
なんで、そんなにすぐに返答できるの?
この疑問は未だに解決できていませんが、周りが見えていないといわれる理由はこれなんだなぁと今では納得しています。
違うことに興味が移りやすい
いろんなことに興味を持ってしまうADHDの私。
なにかを始めると、急に別のことが頭に思い浮かぶのです。
そういえば、あれってどうなっていたっけ?
そんな感じで違うことを始めてしまうのです。
その結果、よく発生するのがパソコンやスマートフォンのブラウザのタブ。
タブをいっぱい開いていて、いろんなことを調べているのです。
ブラウザごとに、100タブ以上開きっぱなし!!
後になって見てみると、なんで調べていたのかわからない。
忘れていたはずなのに、タブを開いて見続けてしまう。
興味の移り変わりが激しい私です。
片付けしてたときに見つけたマンガを読み始める感覚ね
興味をもっても飽きやすい
面白そうだなと思って始めてみても、すぐに飽きるのがADHDの私。
仕事で新しい分野に進むとき、ゼロからスタートすることって多いですよね。
そんなとき、私はネット検索やYouTubeで調べてから学び始めます。
特にUdemyという動画配信サービスで勉強を始めることが多いのです。
でも、最後まで見終わらない
途中で、別の動画に興味を持ってしまうのです。
Udemyの動画に移るならいいですが、マンガやYouTubeに興味が移ることもあるのが残念なところ。
ADHDが継続するには
鋼鉄の意志が必要ね
そんなことが日常茶飯事です。
ASD・ADHDが集中できる対策は…
そんな集中力の続かない私ですが、そのままではデスクワークの仕事で生きていけません。
なんども怒られ
なんども指摘され
なんども変な目で見られたよ
そんな状況が続くと私は慣れてきますが、
周りの人はそう思ってはくれないのです。
ミスだらけの人間を許してくれる人は多くないものね
いずれは限界がきて、
周りから無視されて孤立し、
蚊帳の外に追いやられます。
窓際族みたいなものかなぁ?
どうすれば集中できるのか。
対策は人それぞれですが、
対策を考えることが大切です。
死に物狂いで意識する
一つのことを考えているときに、わからない部分を徹底的に調べようとする気質が私にはあります。
良いことのように聞こえますが、わからない部分がいくつもあると思考が枝分かれになってしまう。
これでは考えがまとまりません。
せっかく集中できてるのに、いろんなことを考えちゃう
そんなときは全体の規模感を把握することにしています。
ゆっくり、深く、それだけを考えるように。
全体像をイメージするのね
会話は待つことから始まる
会話は聞くことが大切です。
その「聞く」という行動は、ASDの私には多大な集中力が必要でした。
まずは自分の思考のスイッチを切り替えることからですが、聞くときは「聞く」ことだけを意識する。
丁寧に話を聞くのです
途中でわからなくても遮らないように。
不快に感じるものです。
会話には話の切れ目があるもの。
タイミングは難しいですが、その切れ目まで待ってから話しかけるのです。
タイミングが難しいのよね
「でも」「けど」「それはそうだけど」
…禁句だね
私は相手の話に思考が追いつかないため、
話を遮る行動が多い。
なにも考えずに会話を止めてはいけません。
相手の話を必死に聞いて、話の切れ目を待つ。
ASDとADHD併発の私にとっての会話とは、
待つを意識することがスタートでした。
マニュアル化する
仕事とは、単純化された同じことの繰り返しや、臨機応変な対応を求められることが多いものです。
ASDの私はパターンで考える傾向が強いので、同じ作業は得意でも、突発的な作業はかなり苦手でした。
未経験のことには弱いタイプね
応用力のない私は思考がフリーズしがち
そこで考えたのがマニュアル化です。
時間はかかりますが、順序立ててマニュアルを作るのです。
「1.⚪︎⚪︎をする」「2.●●をする」
1個1個、作るのね
そんなバカなことしてるの?
周りの人には笑われるかもしれませんが、
自分だけのマニュアルです。
集中して仕事がうまくいくのなら、なにを言われても継続しましょう。
二度と見ることのないマニュアルかもしれませんが、私にとっては平均的に仕事ができる対策でした。
2倍3倍の時間がかかるので、急な仕事では難しいかもしれません。
でも、頭の中では順序立てて、スタートからゴールまでを考える。
その意識があるだけで、マニュアルに従った仕事ができるようになれます。
なんでもいいから書く
集中力が続かないとき、
書くことから始めましょう。
マニュアル化の話にも繋がりますが、
「書く」ことは集中することへの手段です。
頭の中で考え続けると、
考えたことを忘れていくのがADHDの特徴。
忘れないためにも、
文字にしておけば強く記憶に残ります。
まとめながら書かなくていい。
書いた言葉を繋げていく。
このブログも
下書きの時間が長いよ
最初にGoogleドキュメントで考えていることを書いています。
そうすることで、頭の中のイメージを言語化して文字にしているのです。
打ち込んだ文字を順番に読んで修正していくと、読める文章になっていく。
だんだん洗練されていくのね
すべての記事に言えることですが、修正のない記事なんてありません。
書いては修正、書いては修正
その繰り返しで読める内容になっていく。
気づくと集中して書いている
ASD・ADHDが集中力を継続する道のり
興味のあることには集中できて、興味のないことには見向きもしない。
そんな都合のいいASDとADHD併発の私ですが、「意識」と「習慣」で乗り越えてきました。
その繰り返しで集中力を継続できました。
もちろん、全部うまくいくわけではありません。
小さな失敗、大きな失敗を繰り返して修正してきたのです。
繰り返せば
身体が覚えていくよ
この記事で紹介した対策が正解とは言えませんが、チャレンジすることは大切です。
ASDの私は極論で考えるのですが、死ぬかもしれないと思って仕事をすると集中できています。
ストレスが溜まりそうな対策ね
おすすめとは言えませんが、一度できれば、あとはパターン化して乗り越えられますよ。
ただ、突発的な仕事が続くと身体も心もキツいですが。。。